情弱エンジニアのなかのblog

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DNS サーバ構築その11

だいぶ時間が空いてしまいましたが前回の続きから記載します。

まずは前回下記設定で終わっていたかと思います。

vim /var/named/named.hoge.mydns.jp.zones

このファイルには正引きと逆引きの設定を記載していきます。 正引きと逆引きの説明は下記になります。

DNSサーバでの名前解決では、ホスト名からIPアドレスを探し出す方法とIPアドレスからホスト名を探し出す方法の二種類があります。 ホスト名からIPアドレスを探し出す方法を「正引き」 逆にIPアドレスからホスト名を探し出す方法を「逆引き」と呼びます。

では実際に記載していきます。

zone "hoge.mydns.jp" {
    type master;
    file "hoge.mydns.jp.db"
}

zone "1.168.192.in-addr.arpa" {
    type master;
    file "1.168.192.in-addr.arpa.db"
}

まず正引き設定(上部)に関してですが こちらは以前設定したドメイン名を入力します。末尾には.dbと記載します。

続いて逆引き設定(下部)に関してですが こちらはLANのサブネットのIPアドレス部分の最後に記載されている数値を削除して、残りを逆に記述して、 末尾に「.in-addr.arpa」を追記します。 例えばサブネットマスクが「192.168.1.0」の場合は「1.168.192.in-addr.arpa」となります。

続いて正美気の定義ファイルの作成を行います。 root権限でテキストファイルを作成しますファイルは「var/named」ディレクトリ内に作成します。

/var/named/ vim hoge.mydns.jp.db

設定内容を記載していきます。ドメイン名を指定する場合は末尾に「.」をつける必要があります。入力したらファイルを保存してテキストエディタを終了します。

$TTL 86400
@       IN      SOA hoge.mydns.jp. root.hoge.mydns.jp. (
                2018062701 ; Serial
                3h         ; Refresh
                1h         ; Retry
                1w         ; Expire
                1h )       ; Minimum

        IN  NS      server.hoge.mydns.jp.
        IN  MX1 10  server.hoge.mydns.jp.
@       IN  A       192.168.1.1
server  IN  A       192.168.1.1
www     IN  A       192.168.1.1
ftp     IN  A       192.168.1.1
mail    IN  A       192.168.1.1

続いては逆引きの定義ファイルの作成を行います。 先ほどと同じくroot権限でテキストエディタを起動して編集します。 ファイルは「var/named」ディレクトリ内に作成します

var/named vim 1.168.192.in-addr.arpa.db

設定を記載していきます。 ファイル内の最後の行の「3」に関してですがIPアドレスの最後の数字を指定します。例えば「192.168.1.3」なら「3」と指定します。

$TTL 86400
@       IN      SOA     hoge.mydns.jp. root.hoge.mydns.jp.(
                        2018062701 ; Serial
                        3h         ; Refresh
                        1h         ; Retry
                        1w         ; Expire
                        1h )       ; Minimum
                        
        IN      NS      server.hoge.mydns.jp.
3       IN      PTR     server.hoge.mydns.jp

namedサービスを有効にします root権限で下記を実行します

systemctl restart named-chroot.service

続いてCentOS を起動した際にBINDを同時に起動するように設定します。

systemctl enable named-chroot.service